170423

東京電力福島第一原発の構内で仕事をしている人々は大半の区域を防護服なしで歩く。凄惨な戦場のようだった原発にも日常がようやく戻りつつある。しかし、原子炉建屋の内側には溶融燃料が手つかずで残されており、廃炉への作業は40年続くといわれている。廃炉のため働く第一原発の隣で、いまだ帰還困難区域を抱え無人に近い街がある。どちらも、原発事故の終わらぬ現実である。

170416

昨年起きた熊本地震で南阿蘇村を走る南阿蘇鉄道が10の駅を結んだが、地震後に再開できたのは5駅分のみ。残りの復旧費の目処はたっていない。6つ目の駅である長陽駅にカフェがあり、そこの店主は駅でイベントを催したり、SNSで南阿蘇村や南阿蘇鉄道の応援を呼び掛けている。東日本大震災の被災者が熊本にボランティアとして訪れ、励まされるという。

170417

インカ帝国の時代のアンデスの住民は高度の違う4つのジャガイモ畑をもち、収穫の危機分散を行っていたという。まさに、現代にも通じる生きる知恵である。昨夏の北海道でおきた台風の影響で、ジャガイモが不作となり、ポテトチップスの一部商品が販売終了や休止に追い込まれているため、東日本大震災の被災地である東松島市の遊休地でジャガイモが栽培されている。危機管理の一環であり、被災地からしても、復興の刺激になればいいと張り切っている。

 

170414

北海道函館市大間原発の建設差し止め訴訟の費用にふるさと納税による寄付を充て始めたことに疑問を感じる。本来、ふるさと納税は地方の活性化を目指す趣旨で始まったはず。さらに、この先原発推進の人が市町になったら、どうなるのだろうと考えてしまう。総務省は使途は自治体が自由に設定するととがめる様子もない。

170412

フィギュアスケート女子の浅田真央選手が引退を発表した。首に重荷を掛けられた人が手を広げてすくっと立っているように見える央という漢字は、字形の首かせが外すに外せないということから、願い求めるの意もある。この人の首かせはきっと届かぬ金メダルだったのかもしれない。